信越県境エリアの魅力を探るトークイベント 開 催 報 告
信越県境エリアには、全国に34か所ある国立公園のうち3か所が存在します。トークイベントの第1回では「妙高戸隠連山国立公園」、第2回では「上信越高原国立公園」をテーマに取り上げ、国立公園の基本的なことから、それぞれの国立公園の特徴や取組などについてお話を伺いました。
日 時:2021年1月21日(木)18:30~20:00 会 場:オンライン(ライブ・録画配信) ゲスト:秋本 周さん(環境省戸隠自然保護官事務所 自然保護官)
国立公園とは「日本を代表する大風景地」のことであり、このうち妙高戸隠連山国立公園は、妙高・飯縄・戸隠・雨飾などの山々や野尻湖などで構成され、2015年に上信越高原国立公園から分離独立して誕生しました。
国立公園内の多様な山々を一目で見られる風景は「一目五山」と呼ばれており、その特徴は、火山と非火山が密集しているところ、日本海側と太平洋側の気候区の境目になってこと、こうした環境のもとで多様な動植物のいる自然環境が育まれていることなどにあります。 秋本さんが務める自然保護官はレンジャーとも呼ばれており、国立公園の風景を守るために開発行為の許認可をしたり公園の利用を促す仕事をされています。近年では、長野駅から戸隠や笹ヶ峰を通り、斑尾山で信越トレイルに接続するロングトレイル(あまとみトレイル)の整備を進めてこられました。様々な整備活動にあたっては、地域の方々とビジョンを共有し一緒に取り組むことを大事にしているとのことでした。<文責:事務局>
日 時:2021年1月29日(金) 会 場:オンライン(ライブ・録画配信) ゲスト:岸 秀蔵さん(環境省上信越高原国立公園管理事務所 保護管理企画官)
上信越高原国立公園は、谷川岳、苗場山、草津白根山などの山々や志賀高原などの広大な景色がみられ、1949年に指定された歴史あるエリアです。
特徴は、日本百名山にも数えられる山々があり変化に富んだ山岳景観がみられること、それらの山々の麓には冷涼な高原が広がっていることなどです。湖沼や湿原散策、夏の林間学校などの環境教育の場としても活用されるほか、温泉やスキーリゾート、登山といったレクリエーションの場としても人気があり、公園全体では年間2千万人以上の利用者が訪れる、国立公園の原点ともいえる保健、休養の役割に重きが置かれた公園です。 環境省では自然の保護と活用を両立させるためのルール作りや地域活動の支援などに取り組まれており、岸さんからは「地域にいるレンジャーを地域活性化のために活用してほしい」とのお話がありました。<文責:事務局>
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