地域ならではの特徴
特徴の成り立ちと影響
地域資源の魅力と課題
その他の参考情報
– 戸隠 – 戸隠山は、平安末期「梁塵秘抄」の歌に「四方の霊験所」として挙げられ、近世には修験道界の一センターであった。 戸隠開山についての説話では、戸隠の開山学問行者が飯縄山で7日間祈念したのちに戸隠を開いたとされており、戸隠において飯縄が修行の場の一つであったと考えられている。 妙高の関山神社は、祭神の一つに戸隠権現に関係のある新羅大明神を祭るなど戸隠山信仰の流入が見られる。これは平安時代以来隆盛であった戸隠修験が、峯を行じて伝播させたものと考えられている。
◀地域ならではの特徴へ
– 白山信仰 – 米山は、伝説によれば泰澄が開いたといわれる。泰澄は、白山を開山し、役小角とならび修験道の祖である。彼は二体の薬師如来のうち、一体を五輪山(米山)、もう一体を斑尾山に安置したと言い伝えられる。
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日本アルプスをはじめとした中部霊山の多くは、岸壁が行く手を遮って登頂困難な高山で、容易に修験道の霊山になり得なかったとの指摘もある。
◀特徴の成り立ちと特徴へ
中部山岳宗教は、近畿や北陸の名山の影響を受け、また出羽三山修験道の信仰圏でもあり、東西両方から成立基盤を異にする山岳信仰が入り込む複合的な多様性がうかがわれるとされる。 中部地方は、文化的に東西日本の接触地帯であったことから、総体的に見て中央近畿地帯の霊山発展よりもかなり遅れたとの指摘もある。
※特に参考とした文献には●を付しました