地域資源情報

15 温 泉

温泉の数は長野県が2位、新潟県が3位。そのうち3分の1がこのエリアに密集しています。この中には、野沢、湯田中・渋、湯沢、赤倉、池の平など、歴史があり総合的に高い評価を受ける温泉地や、日本三大薬湯の松之山温泉など効能で評価される温泉地などもあります。

更新日:2022年4月21日

この地域ならではの特徴ってどんなこと?

● 温泉地の多さ

  • 都道府県別の温泉地数は、北海道に次いで長野県が第2位、新潟県が第3位。この両県境付近の温泉も同様に多く、国内有数の温泉密集地ということもできる。
  • 全国3,000を超える温泉地の中で、宿泊客数が多いベスト3は箱根、熱海、別府などだが、この地域で宿泊客数ベスト100に入る温泉地には、赤倉・新赤倉、池の平・妙高(妙高市)、越後湯沢、湯田中・渋(山ノ内町)がある。

● 泉質等の評価を受ける温泉

  • 江戸期のいわゆる温泉番付の評価によれば、常に最高位の大関には草津、有馬が挙げられていた。その中で、(山ノ内町)、松之山(十日町市)、(妙高市)、塩沢(南魚沼市)の各温泉は前頭として評価される。
  • 全国80か所が指定される国民保養温泉地には、六日町(南魚沼市)、小谷、関・燕(妙高市)が認定されている。
  • 松之山温泉は、草津、有馬とならんで日本三大薬湯と称されることもある。

● その他の特徴的な温泉

  • 越後湯沢温泉の高半ホテルは、1075年創業の県内最古、全国でも9番目に古い老舗企業。川端康成が小説「雪国」の執筆で滞在。
  • 鵜の浜温泉六日町温泉は、石油や天然ガスの採掘中に発見された温泉。
    地獄谷温泉の露天風呂にサルが入浴する様子は「スノーモンキー」といわれ、多くの外国人旅行客から注目されている。
    野沢温泉の運営を担う野沢組は、地域コミュニティによる自治運営組織の老舗的存在として注目されている。
【信越県境付近の温泉地の分布】

備考)信越県境付近にある市町村(破線で挟まれた地域、市町村名はp.3に掲載)の温泉地のみ掲載
出所)国土地理院数値地図および新潟県「温泉利用状況報告書」および長野県薬事管理課資料をもとに作成