地域資源情報

08 おやき

おやきの魅力と課題

基礎知識

おやきをはじめとする「こなもの」は、かつては全国各地で作られており、地域により、やきもち、あんぼ、ちゃのこなど、様々な呼ばれ方もしています。
おやきの起源は、もともと室町時代のお菓子や戦国時代のせんべいなどにさかのぼるともいわれ、縄文時代にはおやきの原型ともいえる加工食品がすでにつくられていたともいわれています。
こねる材料は、雑穀、そば、小麦、くず米などがあり、その中に野菜、山菜、餡などを包み、焼く、蒸かす、焼いて蒸かす、揚げるなど、各土地ならではの材料や方法でつくられています。
稲作以外の農業を中心とする地域において、合理的に栄養を摂取できる食べ物としてつくられてきましたが、戦後の経済成長や食生活、生活様式の変化に伴い、そのほとんどが作られなくなりました。その中で「おやきといえば信州の郷土食」というまでのイメージが確立されています 1)

1)例えば、文化庁(2017)は、都道府県教育委員会と市町村教育委員会を通じて収集した郷土食の情報を整理してリスト化し、これをもとに50 件の郷土食を選定しているが、「焼き餅(おやき)」またはそれに類する郷土食が挙げられているのは長野県だけである。
【参考文献】文化庁(2017):平成28年度伝統的生活文化実態調査事業報告書(郷土食)

【全国にあったおやき (大正10年頃及び昭和19年の資料による)】

出所)金子萬平「おやき・焼餅の話」

< 後日掲載します。しばしお待ちください。 >