地域資源情報

07 そ ば

このエリアには、日本3大そばの一つとされる戸隠そばをはじめ、布海苔(ふのり)をつなぎに使うへぎそば、おやまぼくち(やまごぼうの一種)をつなぎに使うそばなど珍しいそばがあります。このほか自然薯を使ったそばや、つなぎのないそばを含め、そばのつなぎの種類は多様です。

更新日:2022年4月21日

この地域ならではの特徴ってどんなこと?

● 小麦をつなぎに使う著名なそば

  • 戸隠そばは、岩手県のわんこそば、島根県の出雲そばとならび、日本三大そばの一つといわれる。
  • 竹ザルに小さな玉状に持った「ボッチ盛り」と大根との組み合わせが特徴。

● オヤマボクチをつなぎに使うそば

  • オヤマボクチ(山ゴボウ)の葉の繊維をつなぎに使った蕎麦であり、北信地域に多く見られるほか、新潟県の一部にも見られる。
    オヤマボクチのつなぎを使う蕎麦は、かつては各地にあったとされるが、現存するのはこのあたりだけではないかともいわれる。
  • 富倉そば(飯山市)、須賀川そば(山ノ内町)、名水火口そば(木島平村)などがある中で、特に富倉そばは、そば好きの間で「幻のそば」といわれたこともある。

● ふのりをつなぎに使うへぎそば

  • 海藻の一種である「ふのり」をつなぎに使う「へぎそば」は、十日町・魚沼地域に多く見られる。ふのりのつなぎを使う蕎麦は、全国的にも1,2程度の珍しさではないかとされる。
  • うすく剥いだ木で作った特徴的な器であるへぎに、一口大に丸めて盛り付けるのが特徴的。
  • 十日町周辺では薬味に「辛子」を使うが、これは山葵の入手が難しかったことに由来しているともいわれている。

● 自然薯など山芋をつなぎに使うそば

  • 魚沼と上越地域(中山間地域)では、つなぎに自然薯のとろろなどを使用する蕎麦が多い。

● その他のそば

  • 黒姫・妙高山一体は、古くから霧下地帯の良質なそばの産地とされ、「霧下そば」などとも呼ばれてきた。。
  • つなぎを使わない十割そば麦も各地で見られる。信濃町(柏原)では伝統食。
  • 秋山郷や山ノ内町須賀川でつくられる「早蕎麦」は、全国的に見ても珍しいといわれる。
【信越県境付近のそばの分布(つなぎに着目)】

備考)信越県境付近にある市町村(破線で挟まれた地域、市町村名はp.3に掲載)の範囲のみ表記
出所)国土地理院数値地図などをもとに作成