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04 エネルギー
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これらの特徴はどのようにして生まれたの?
● フォッサマグナ特有の地形・地質(石油・天然ガスの集積)
フォッサマグナ(地質学的な溝)の真上に位置し、かつて海の底にあったため、石油・天然ガスのもととなる地層が堆積。その上に石油、天然ガスをためる砂岩層とその拡散を防ぐ泥岩層が交互に重なり、この地層が地殻変動で褶曲することによって山形の背斜部に石油や天然ガスが集積しやすい構造となった。
▶︎ 補足説明 b1
● フォッサマグナ特有の地形・地質(活発な火山・隆起・沈降)
活発な火山活動や隆起・沈降などにより、水力発電に適した急峻な地形が作られた。
● 豪雪地帯
周辺の山岳地帯に大量の雪が積もり、豊富な雪解け水を蓄える天然のダムの役割を果たすため、水力発電にも有効活用できる。
● 首都圏への近さ
エネルギーの大消費地である首都圏に近接する地域であり、首都圏までのガスパイプラインが形成された。
その後、上越市内での採掘は廃止されるが、パイプラインの存在がLNG基地設置の一因ともなる。
首都圏への送電を目的として設置された大規模な水力発電所もある。
● 蚕糸業による開発
長野県須坂市などで発展した蚕糸業は、水力発電への投資の原動力となった。
これらの特徴は地域に何をもたらしたの?
● 蚕糸業による開発
水力発電による動力は、器械による製糸に利用された。
● 化学・金属などの立場立地
(上越地域の場合)
明治から昭和初期には、電力会社が主導し、水力発電所の建設とともに化学・金属関係の工場の設置や誘致が進む。
天然ガスの産出に伴い、化学・金属関係の工場が立地。関連工場として、金属・機械・電子、精密機械工場なども立地する。
一部は撤退・休止あるいは業種転換した工場もあるが、現在もなお地域経済を支えている。
● 商業・サービス業の発展
(上越地域の場合)
水力発電所の存在は、旧日本陸軍の高田第13師団の誘致成功の一因となり、その後のスキー産業の発達や、朝市の開設、様々な商店の創業などにつながった。
● 採掘に伴う新たな発見(ナウマンゾウの骨、温泉など)
野尻湖ナウマンゾウの骨は、水力発電によって湖の水位が低下する時期に発見されたもの。その後の博物館設置や大規模な発掘調査の発端となった。
石油・天然ガスの採掘に伴い温泉が噴出し、鵜の浜温泉、六日町温泉などの温泉地が形成された。
▶︎ 補足説明 b2
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