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02 気 候
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これらの特徴はどのようにして生まれたの?
● 暖流の流れる日本海と山脈の存在
シベリアからの季節風が、暖流の流れる日本海上で多くの水蒸気を含むことで積雲が発達し、この積雲が山脈にぶつかり乗り越える過程で雪が降る。特にこの地域に到達する季節風は、日本海海上のかなり長い距離を通過してくるため、より多くの水蒸気を含むという説もある。
長野市周辺は、周囲を山に囲まれいるため気温差が大きく、積雲が取り払われ雪が少ない。
▶︎ 補足説明 b1
これらの特徴は地域に何をもたらしたの?
● ブナ林を中心とする植生の発達
豪雪に対して強い樹木であるブナの純林を比較的身近で見ることができる。
● 水力発電の発達
大量の雪解け水による豊富な水資源により、水力発電が発達した。
● 米づくり・酒づくりの発達
大量の雪解け水による豊富な水資源を利用した、米づくりや酒づくりが発達した。
夏には高温・多照となり、稲が育つのに十分な日照がある。
特に中山間地域では、昼夜の寒暖差が大きいことで、米のおいしさが増すといわれる。
● りんごやぶどうの栽培(雪の少ない地域)
山脈を挟んだ長野盆地周辺では、雪が少ないことや一定の日照時間と気温差があることから、りんご、ぶどう、ももなどの果物栽培が盛んとなった。
● 保存食の発達
豪雪地帯において、雪に閉ざされた冬を生き抜く知恵として、保存食や発酵食品が発達した。
● 繊維産業の発達
雪国の気候は織物づくりにふさわしい環境を生み出した。
例えば、高い湿度が安定的に続くことから、糸の紡ぎや織りなどの工程において、糸が切れるのを防いだ。
雪に晒すことで漂白効果も得られた。
● スキー場や雪まつりの発達
国内トップクラスの豪雪地帯は多くのスキー場を生み出す。平野部は湿った雪が多いものの、高地にあるスキー場は、冷涼な北海道と同様にパウダースノーが多く、近年は海外からのスキーヤーも数多く訪れる。多様な地形を学べる場として、世界ジオパーク、日本ジオパークが作られた。
雪深い地域ならではの新旧のお祭りも多数みられる。
● 雪国固有の建築様式や土木技術の発達
市街地では、冬期間でも通行できる歩道としての「雁木」が形成され、農村部では「中門造」などの積雪に耐える頑丈な家屋が見られる。
消雪パイプやスノーシェードなどの様々な雪対策が行われている。
これらは、雪国独特の景観を生み出している。
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